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ニュースレター(機関紙)

心のサプリメント コーチングを学ぼう(2) ― 香港で実施したコミュニケーション講座から その2 ―
NL11100105
海外赴任者、メンタルヘルス、コーチング / / / / / / / / / / /



心のサプリメント コーチングを学ぼう(2)
 ― 香港で実施したコミュニケーション講座から その2 ―


ルックス コンサルティング∞ジャパン代表
海外生活コンサルタント・異文化研修コーディネーター
下野淳子

皆様、こんにちは、下野淳子です。
9月号のコラムでは、「なぜ、私が海外コーチング」を実施したか?そしてなぜ「コーチング」だったのかについてお話させて頂きました。
今回はその「メンタルヘルス」と「コーチング」の融合の目指すところについて香港コーチング講座での参加者の感想等を参考にお話しさせて頂きます。

はじめに、コーチングという言葉は今では広く知られるようになってきましたが、まだまだ、テニスとか野球とかスポーツのコーチを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。スポーツの分野だけではなく、ビジネスの分野でもコーチングは活用され始めており、企業経営者、アーチストもコーチをつけているケースも増えてきています。コーチングは、米国の経営学の分野で、マネジメント研究のテーマとして、1950年代に端を発し、1980年代からコーチングに関する書籍も増えてきました。ただ、日本で広く知られるには至っていませんでした。

日本では「ノウハウ」とか「アドバイス」といった『目に見えないもの』に対しては、「価値は認めるが、そこにお金を払ってまで取り入れたくない」という考えも大きかったように思われます。
米国では、コンサルタント会社によるコンサルティングは「商品」の感覚で多くの企業が採用してきました。また、コンサルタントを活用して業績を伸ばす企業も数多くあります。『目には見えないが、効力のあるもの』としてこのような「ソフトウェア」的な商品が認知されています。これは、ITの発達によって、『ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも大事、そして、ソフトウェアにはお金がかかるもの』という理解が広がったからでもあります。今後は、日本でも更に広がって行くと考えられます。

「コーチング」も「ソフトウェア」的なものですが、これから、日本でも多くの人をサポートするという意味で益々重要な分野となってくることは間違いありません。

一方で、「心の豊かさ」がキーワードになってきています。戦後は物が充分にありませんでした。 日本人は、勤勉に働いて高度成長期を迎え、物質面では豊かになり、バブル経済を経験しました。そしてバブル崩壊も経験し、2011年の『3.11』という未曾有の大災害を目撃してしまった日本人達の現在は、価値観の重点が「もの」から「こころ」へ移行してきています。モノは大切ですがそれだけでは幸せになれないことが実感されているのではないでしょうか。また、近年の不況での雇用不安等で、こころのケアも益々関心を集めています。
自分の能力をもっと開花させたい、業績を伸ばしたい、人間力を高めたいというニーズは一層高まってくると思われます。
さて、
日本に暮らす日本人にあっては友人や上司に、または、先生に相談する等、今でも私たちは色んなアドバイスを受ける手段を持っています。
しかし、海外駐在員の妻の立場のように狭い日本人社会の中で、どこにも相談相手が無く、孤独感を持っているとしたら、これは深刻な問題ではないでしょうか。

「コーチング」は様々な分野で活躍する其々、得意分野でのコーチがいます。
今、私達が取り組む分野は広い意味のメンタルヘルスコーチングです!海外という特殊な環境に置かれた駐在員及びそのご家族が健やかにイキイキと生活する為の「心のサプリメント」「心のワクチン」活用法です!

【参加者の声のご紹介】
ココから、栗栖佳子コーチによる香港での実際の参加者の感想をご紹介します。
<コミュニケーション編>
「栗栖佳子のスッキリ&ワクワクコーチング」
①初めてこのようなセミナーに参加し、非常に勉強になりました。これからの日々に生活に生かしたい。
②元気がでました。出来るような気がします。
③現状に満足していたつもりでしたが、更に高い目標を目指して頑張らなければという気持になった。
④ポジティブで前進できるように励まされた。コーチングについて実体験にて学べて良かった。
⑤スッキリとした前向きな気持ちになった。2時間半があっという間でした。ありがとうございました。
⑥コーチングの重要性が良くわかりました。コーチングの意味が分らない方がとても多いです。チャイルドコーチングを勉強していますが、まだまだです。
⑦夢を語るって素敵な事ですね。ありがとうございました。前向きに頑張って夢をかなえます。
⑧コーチングという言葉すら知らなかったのですが、とても分かりやすくためになる講座でした。
⑨コーチングの考え方は家庭の中でもとても有効で非常に参考になりました。自分の夢を叶える事はもちろん、妻として主人を支えられるよう今後勉強してみたいと思った
⑩大切な人、周りの人の良きコーチになれる気がしてきました。
⑪とても良かった。帰ったら早速主人にコーチングしてみようと思います。それをしている自分がワクワクしている様子がはっきり浮かび嬉しくなります。ありがとうございました。

<子育て編>
「栗栖佳子の子育てコーチング」
①子育ての新しい視点を得られて良かった。
②先生のコーチングスキル(人をやる気にさせる)に圧倒されました。家でも是非トライしたいと思います。
③日頃からできるだけ子供の話を私の意見を言わずに聞くように心がけているのですが、改めて初心に帰ることができました。
④話を聞くと「そうか」と納得出来ることなのに普段は気付けないことを気付かせてもらえた。
⑤子供への理想像ばかり思い描き、日々命令ばかりだった気がします。今日を機会に「聞ける親」になりたいと思います。
⑥子供の話を聞くことの大切さを、自分の実感を持って理解できました。
⑦体験型であきずに参加できました。
⑧短時間の中で「なるほど」が沢山ありました。
⑨今までこの様なセミナーには参加したことがなく、実際にコーチングの意味、コミュニケーションの大切さを聞けたので今後の子育てに役立てたい。
⑩自分を振り返る事ができました。

上記のような感想からやはり奥様方へのコーチングの有効性&即効性がまちがいなくあると確信しております。この奥様達の「心の元気」を受けてご主人自体にもこの「心の元気」が派生していくのではなかと思います。

また、先月のコラムを読んで頂いた、今現在、海外在住の駐妻たちからもやはり「現地の言葉ができなければ、日本人が頼りの綱で輪から外れられない」その為、いろいろな問題が日々起こっているようです。
上記を踏まえてなのか、「現地人には言いたい事も言えるが、やはり、『日本人同士だと言いたい事は言えなくて、ぐっと我慢している自分』がある」というような意見も寄せられています。

また、以下は上海駐在員妻の方のお話です。
 「私も、某自治体の支援組織でボランティア活動をさせていただく中で、日々色々考えさせられます。中国ビジネスの目的の変化(加工コスト削減→市場としての中国)を背景に、ローカルスタッフ教育のニーズが高まる(職員さんではなく、幹部候補スタッフとして)一方、やはり中国へ来ても「日本の会社なんだから日本式に!」と現場に溶け込めないまま3-5年で交代する日本人駐在員、そんな日本人幹部・本社を信用できずに定着しない「良い人材」…。
さらに、「草食系」傾向の若い日本人駐在員に至っては、もう、異国の地でどうしてよいのやらわからない…。ローカルスタッフ教育もさることながら、日本人@外国のメンタル・トレーニングが本当に必要になっています。
また、ビジネス・シーンのみならず、日本とは勝手の違う、おじいちゃん・おばあちゃんのヘルプのない海外子育てに悩むお母さん方も、身近にたくさん見ております。
さらに、「サッカーを通じて心の力を強くする!」というようなスローガンで、サッカー・コーチング事業を展開される若い日本人の運営する会社もあったりして、興味深く思っております。」



また、これは駐妻からの感想ではないですが、同じような関係性が企業内の女性同士にも起きているというご意見もありました。
さらっとご紹介しますと、「先住駐妻と新参者駐妻の年の差からくる問題。。=長く勤めている女子社員(男性社員も)が異動により部署が変わるとそこには年若い社員の指導が待っている。モヤモヤする気持ちを押さえて仕事に取り組む(堪えられないらしい)。」
まさに現代企業によく見られる光景だ。「そうそう、駐妻に限らず、最近長年働く女子が増えてくるとこういうケースは、どんどん出てくるよね。まさに、職場でも言えるわ。「一枚上手のコミュニケーション術」ってのが必要な時代かもね!」

今や各企業には EAP室(Employee Assistance Program)「従業員支援プログラム」をお持ちの企業は多くなってきていると思いますが、企業EAP活動の一環として「予防策」としてのコーチング活用、「社会復帰後のモチベーションUP」の為のコーチング活用法というのをEAP活動の取り組みの中、 BAC活動「Before & After Care!」として医療カウンセリングと上手く組み合わせる事によって、更なる効果があるのではないかと考えられます。
コーチングは「医療」にかかる前の予防接種(Before)、また、カウンセリングで元気になられた後の社会生活(After)のサポートとして有効性を発揮できるのではないかと考えられています。
また、従業員の方々が元気でイキイキと働く為にはご家族の健康も重要な要素ではないでしょうか?
「企業は人」です!
「ここまで人を大切にする企業!」:駐妻のメンタルヘルスまでもサポートするという評判効果、及び従業員の信頼を勝ち取れる企業のみが業績を上げて行ける企業となることは間違いありません!

「どこでもいい、小さなテーブルと2脚の椅子のスペースから人が変わっていける事ができるのです。」そして、そこは「オアシス」と呼ばれなければならないと思っています。  

         
さて、次回からは栗栖佳子コーチによるコラムがスタートします。
「心のサプリメント」をどうぞご期待下さい。




=執筆者略歴=
下 野 淳 子  :海外生活コンサルタント・異文化研修コーディネーター

短期大学(英文科)卒業後、大手総合商社にて勤務。その後、派遣社員として大手総合商社3社、大手電器メーカー1社にて各社、海外部門の貿易業務に20年以上に亘り勤務する。その間に、夫の海外赴任に伴いイタリア、ドイツにて海外生活を経験する。在職中に海外との取引の中で、異文化コミュニケーションの難しさを経験し、円滑にコミュニケーションを取る為の方法を体得する。心理カウンセラー。
2011年 Lux Consulting ∞Japan(ルックス コンサルティング ∞ジャパン)を設立。