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A.原生動物(原虫) Protozoa

原生動物とは単細胞の動物で、現在65、000種以上が知られる。 ゾウリムシやミドリムシの仲間で、以下の点が特徴である。
(1)核などの細胞内構造を有する(細菌やウイルスとの違い)。

(2)単細胞生物で、臓器の構造がない(高等動物との違い)。

(3)運動能力や捕食能力をもつ(カビや藻類との違い)。

大きさは数ミクロン~100ミクロン程度で、観察には光学顕微鏡を用いる。

通常は運動器官と運動の方式によって以下の4群に分類する。

(1)繊毛虫類 Ciliata
体表に多数の毛が生えており、これをオールのように漕いで運動する。 ゾウリムシの仲間。人体寄生虫としては大腸バランジウムのみ。

(2)鞭毛虫類 Mastigophora
1~数本の太い毛をもち、これをスクリューのように回して運動する。トリパノソーマ、リーシュマニア、ランブル鞭毛虫など。

(3)肉質虫類 Sarcodina
アメーバの仲間。偽足と呼ばれる舌のようなものを出し入れして運動する。

(4)胞子虫類 Sporozoa
有性生殖と無性生殖で世代交代を行い様々な形に変身する。マラリア原虫、トキソプラズマ、イソスポーラなど。


原生動物には自由生活種と寄生種があり、医学的に重要な種は
(1)ヒトの腸管内で分裂増殖するもの(赤痢アメーバなど)
→ ヒトの腸管で増殖する原生動物。
(2)吸血昆虫の腸管とヒトの血液や体液を往復するもの(マラリア原虫など)。
→ 昆虫類の腸管で増殖する原生動物
(3)ヒトの気道や泌尿生殖器で増殖するもの(膣トリコモナス等)。
(4)ネコの腸管と他の哺乳動物の筋肉を往復するもの(トキソプラズマ)。
(5)通常は土壌や水中に棲息するもの(アカントアメーバなど)。
→以上、その他の原始動物
などのパターンに分類される。以下、この分類に従って解説する。

A1.ヒトの腸管で増殖する原生動物
A2.昆虫類の腸管で増殖する原生動物
A3.その他、人体に寄生する原生動物


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