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3.広東住血線虫 Angiostrongylus cantonensi

【事例】

 静岡県在住の51歳男性。10年以上前から、健康法としてナメクジを生食していた。 10日ほど前から頭痛と発熱が出現。投薬を受けるが無効であったため、本日入院と なった。入院時の検査結果から髄膜炎が疑われたため、脳脊髄液を採取して検査した ところ、広東住血線虫症であることが判明した。(臨床寄生虫誌1巻p145から)

【感染リスク】

 成虫はネズミに寄生しており、感染ネズミの口から這いだした幼虫は陸棲貝(ナメクジ、 カタツムリの類)に侵入する。幼虫は感染期幼虫(第3期)まで発育したら、 ネズミに食われるまで休眠する。ネズミもヒトもこの感染期幼虫を食べることで 感染するが、人体への感染経路としては大型の陸棲貝(アフリカマイマイなど) の生食によるものが多い。南太平洋と東南アジアで患者発生がある。

【症状と診断】

 人体に侵入した寄生虫は脳血管内で死滅する。この際に激しいエネルギー反応がおこる。 症状は頭痛と吐き気で、いわゆる髄膜炎である。脳脊髄液の検査で好酸球が多数認められる 場合に本性を疑い、脳脊髄液から虫体が検出されれば診断が確定する。


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